コーヌスクローネ義歯(テレスコープ義歯)
コーヌスクローネ義歯の利点と特徴
精密なコントロールと歯の負担が少ない
歯科医がより精密に治療していけば、あとの微妙な咬み合わせ、義歯(入れ歯)の歯と自分の歯の感覚の違いなどのミクロン単位の精密な部分は、患者さんが自然にコントロールするので、調子の良いしっくりした自然な義歯(入れ歯)ができるのです。ほとんどのケースで治療が可能であり様々な義歯の中でも維持となる歯の負担が少なく歯が抜歯に至るケースが非常に少ないのです。
歯を支える骨が少なく動揺のある歯でも出来るだけ利用し、どうしても抜歯ということになっても簡単に修理ができ、更にずっと使えます。コーヌス義歯はブリッジのように義歯(入れ歯)を歯だけで支えるのではなく、通常の入れ歯のように歯ぐきでも、咬む力を支えるのです。つまりコーヌス義歯では、残った歯にかかる力は歯にとっても歯ぐきにとっても良い力がかかるということになります。
コーヌス義歯を支える歯(口腔内にある内冠のかぶった歯)は通常の入れ歯のバネのかかった歯に比べ、長持ちします。咬んだ時に内冠と外冠の間に発生する摩擦力をコーヌス力といいますが、このコーヌス力によりコーヌス義歯は、食べたり話した時にはずれにくい。歯ぐきにくいこまないので痛くないということになります。
コーヌス義歯は、残った歯の全体を間接的に連続しているので、すべての歯をしっかりと支え、固定し、歯周病に対し大きな効果を発揮します。内冠、外冠をかぶせる維持となる歯は削らなければなりませんが、健康歯はまず神経をとらなくて済みます。
コーヌス義歯で留意することは
ただ義歯(入れ歯)をはずしたときに白金加金がかぶった内冠が見えるという点は審美的ではありませんが、家の中で義歯(入れ歯)をちょっとはずしたりしている時に簡単にはめることの出来る仮のコーヌス様プラスチック義歯を持っていれば問題はありません。
コーヌス義歯の摩擦力のコーヌス力は咬み合わせのバランスで左右されます。人によりますがまれに、「最近義歯がゆるいかな」と思われた時は咬み合わせを精査して少し精密な調整をすれば5分程度ですぐに元通りのピッタリした義歯(入れ歯)に戻ります。